会期
2024年9月7日 (土)、9月8日 (日)
会場
米子コンベンションセンターBIGSHIP
学会長
曽田 武史
(鳥取大学医学部附属病院)

学会長挨拶

第37回中国ブロック理学療法士学会
学会長 曽田 武史

未曽有の大災害ともいえるCOVID-19のために活動自粛が促され、学会のあり方も変遷を遂げました。第34回、35回中国ブロック学会では対面での感染拡大を考慮しリモートでの学会を開催され、2類から5類に変更になったあとの第36回中国ブロック学会では、これまでの開催形態である現地開催を実施することが可能になりました。コロナ禍でも中国5県の学術活動の向上にご尽力賜りました、これまでの学会長および運営委員の皆様に深く敬意を表します。

さて、我々が開催する第37回中国ブロック学会のテーマは「理学療法の「今」を問う~変わらないために変わり続ける~」としました。理学療法士は様々なことを知る必要があります。基礎医学から臨床医学はもちろんのこと、近年ではコミュニケーションスキルやマネジメントスキルに関する人間力を高めるための知識、また社会制度や地域での連携に関するスキルなど、多岐にわたります。またこれらの知識は時代と共に変化することも認識する必要があります。近年はVUCAの時代(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)といわれ、複雑さが増して将来予測が困難な時代とされています。学会参加の意義は、「知ること」だけではないと考えます。我々がこれまで得た知識は、繰り返し「問う」ことが必要であり、時代や状況に合わせて知識や技術を繰り返しアップデートしていくことが重要であると考えます。本学会では理学療法の現在地を知り、各自が理学療法士として「問う」きっかけになる学会にしたいと考えています。

また、中国ブロック学会の参加者は、会員数の増加に対して例年500名弱であり、近年、参加率の低下が進んできております。学会参加マインドを高めることも我々理学療法士の存在や本質を維持していくために必要なことの一つであると考えます。私が学生の頃は恩師に学会に連れられて参加し、そこで理学療法士が議論を交わす姿を目の当たりにしました。そのことがきっかけで卒後も学会に参加するマインドが育まれたと思います。こうした学会参加マインドを卒前から育むことが必要であると考え、今回は学生参加企画も検討しております。今後、養成校の先生方にもご協力を依頼して参ります。

運営スタッフ一同、皆様に満足していただける学会になるよう準備いたします。皆様ご支援ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い致します。